2016年8月7日日曜日

はじめに

【はじめに】医療画像解析の限界を突破する。次世代DICOMプラットフォーム「GRAPHY」開発の背景とビジョン

はじめまして。Visionary Imaging Services, Inc.(VIS)代表の@tatsunidasです。

私はこれまで、臨床現場で働く「診療放射線技師」×DICOMを取り扱う「ITエンジニア」×研究者としての「インフォマティクス」の属性を持ちながら、長年、医用画像(DICOM)とシステム開発の両面に向き合ってきました。

私が開発を進めているDICOMビューワ&画像解析プラットフォーム「GRAPHY(グラフィ)」についての開発ブログをスタートします。最初の記事となる今回は、なぜ私が自らの手でゼロからDICOMビューワを作ろうと決意したのか、その背景と「GRAPHY」が目指す未来についてお話しします。

「使いたいビューワ」

近年、ディープラーニングやRadiomics(ラジオミクス)の発展により、医療AIの研究は爆発的に進んでいます。
「研究者のアイデアを殺さない、完全に開かれた拡張性の高いDICOMプラットフォームが必要だ」と感じました。これが、私が「GRAPHY」の開発をスタートした最大の理由です。

GRAPHY(グラフィ)とは何か?

GitHub: tatsunidas/GRAPHY にて公開・開発を進めている「GRAPHY」は、Javaをベースに開発された、研究・教育向けの多機能DICOMビューワです。
最大の特徴は、「ImageJ」の強力な画像処理エンジンを内包し、独自のプラグイン機構(Radiomics )を標準搭載している点にあります。
  • 拡張性(プラグイン機構): ユーザー自身が書いたプログラムをプラグインとして組み込み、UI上で即座に実行できます。
  • Radiomics Ready: 100以上のラジオミクス特徴量を標準で計算可能。
  • マルチプラットフォーム&ローカルDB: Windows/(Mac要テスト)/Linuxで動作し、高速な2D/3D表示、匿名化機能などをワンストップで提供します。
GRAPHYを単なる「画像を見るためのソフト」ではなく、「医療従事者が自らツールを創り出し、アイディアを将来的に臨床実装するための土台(インフラ)」として位置づけています。

「使う側」から「創る側」へ。GRAPHYが描く未来

GRAPHYは現在、デスクトップ版として、画像の閲覧には十分な機能を持っていますが、私たちのビジョンはここで終わりません。
今後はこの「使う側」→「創る側」になるという思想を引き継ぎ、最新のWebテクノロジーを融合させた次世代プラットフォームへと進化させていく計画(GRAPHY Web構想)も進行中です。

高額なシステムに縛られることなく、誰もが自分のPCで、世界最先端の画像解析とRadiogenomics研究を始められる世界。それを実現するのが「GRAPHY」です。
医用画像の可視化・研究・教育をシームレスに繋いで、イノベーションを加速させます。

おわりに

このブログでは、今後GRAPHYの具体的な使い方、独自のプラグイン開発(Java/Python)のチュートリアル、そして医療AIの最新トレンドを取り入れる方法などを発信していきます。

格好の良いことを書き連ねていますが、実際はまだまだで、改良を重ねなければなりません。何卒、一度触っていただき、GitHubやコミュニティ、弊社に、フィードバックをお寄せください。

医用画像解析の新しいスタンダードを、共に創り上げましょう。

👉 GRAPHYのダウンロード(https://www.vis-ionary.com/graphy/)はこちら